10/21(木) ䷐ 澤雷隨(たくらいずゐ) 五爻四爻

10/21(木) ䷐ 澤雷隨(たくらいずゐ) 五爻四爻

【運勢】
随は、従うの意味があり、その中でも極みにいる。
従うべき人を選ぶことが成功の元であり、誠心誠意従えば問題ない。最後まで一貫して、ただ正しい道を続けるべきとき。


【原文】
《卦辭》
隨(ずゐ)は元(おほ)いに亨(とほ)る。
貞(てい)によろし。咎めなし。彖(たん)に曰(い)はく、隨は剛に來たりて柔に下る。動いて說󠄁(よろこ)ぶは隨(ずゐ)。元(おほ)いに亨(とほ)り、貞。咎めなし。しかして天下時に隨(したが)ふ。時に隨(したが)ふの義、大なるかな。象に曰はく、澤中に雷あるは隨。君子以て晦(みそか)に嚮(むか)ひて入りて宴息(えんそく)す。


《爻辭》

〈五爻〉

九五。嘉に孚あり。吉。

象に曰はく、嘉に孚あり、吉とは、位正中なる也。

〈四爻〉

九四。隨ひて獲ること有り。貞なれども凶。孚有り道に在りて、以て明ならば何の咎あらん。

象に曰はく、隨ひて獲ること有りとは、其の義凶也。孚有り道に在りとは、明の功也。

【解釋】
〔王弼、通解の解釋〕
《卦辭》
隨はしたがうの意󠄃味である。内卦は震で動き、外卦は兌であり、よろこぶの意󠄃である。君主が行動するとき、人々はよく協力してくれ、思い通りにできる。人々は時機にしたがい行動する。


《爻辞》
〔王弼の解釈〕

〈五爻〉

正を履みて中に居り、而して處りて世に隨う。時に隨ふの宜しきを盡くし、物の誠なるを得。故に嘉にして吉である。

〈四爻〉

説の初にいて、下にして二陰に據る。三、求めて己に係り、距てざれば則ち獲る。故に隨ひて獲ること有るという。臣の地に居り、其の位に非ざるを履む。以て其の民を擅にし、臣の道を失う。正なるに違える者である。故に貞なれど凶と曰う。剛を体して説に居て、而して民の心を得る。能く其の事を幹りて、其の功を成す者である。常の義に違ふと雖も、志物を濟ふことに在り、心公誠に存り。信を著らかにして道に在り、以て其の功を明らかにす。何の咎があるだろうか。