5/20(金) ䷗ 地雷復(ちらいふく) 四爻初爻

5/20(金) 地雷復(ちらいふく) 四爻初爻


【運勢】
一陽来復。どんな災難に遭っても、運気は必ず好転する。
消極的な考え方を避け、積極的な人に倣うと良い。
偏った考え方を良しとしてはいけない。
精神の修養に努めると良い。
過ちは直ぐに改める事が大切である。


【結果】
䷗◎四⚪︎初
地雷復(ちらいふく) 四爻初爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 少陰][四爻 老陰]
[三爻 少陰][二爻 少陰][初爻 老陽]
《爻辭》
[四爻 優先][初爻]


【原文】
《卦辭》
復は亨(とほ)る。出入疾(つつが)なく、朋(とも)來たりて咎めなし。その道に反復す。七日にして來復す。往くところ有るによろし。彖に曰く、複は亨(とほ)る。剛反るなり。動いて順を以て行ふ。ここを以て出入疾(つつが)なく、朋(とも)來たりて咎めなし。「その道に反復す。七日にして來復す」とは、天の行なり。「往くところ有るによろし」とは、剛長ずるなり。復はそれ天地の心を見るか。象に曰く、雷地中に在るは復。先王以て至日に關(せき)を閉(と)づ。商旅(しょうりょ)は行かず。后は方を省みず。


《爻辭》
[四爻 優先]
六四。中行獨復す。象に曰く、中行獨復すとは、以て道に從ふなり。
[初爻]
初九。遠からずして復る。悔に祗ることなし。元吉。
象に曰く、遠からざるの復は、以て身を修むるなり。


【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辭》
復はかえるの意󠄃味である。ひとつ前の
剝の上爻にあった陽爻が初爻に帰ったということである。一陽来復、また盛んになろうとしている。陰陽の運行が他の妨害を受けず、順調であるから、何か事をなすのに良い時期である。


《爻辭》
[四爻 優先]
四は上下各二陰有りて、厥中に處り、履に其の位を得て、初に應ず。獨復する所を得、道に順ひて反る。物之を犯すなし。故に中行獨復すと曰ふなり。四爻の上下どちらにも二陰があって、厥中の処にいる。其の位を得て、初爻と応じている。独り復の処に復するのである。道に従い、物を犯すことがない。故に「中行獨復す。」という。
[初爻]
最も復の初に處り、始めて復る者なり。復ること速からず、遂に迷ひに至りて凶。遠からずして復り、幾れ悔ありて反る。此を以て身を修め、患難遠し。之を事に錯けば、其れ殆ど庶幾からんや。故に元吉なり。


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
復は本の所に反(かえ)るという意である。一年で考えれば旧暦の十一月、つまり冬至にあたる。天の気が地の底に来ることで万物は生じる。この卦は天の万物を生じる所に、復(ま)た立ち反った所である。前の卦の山地剥は上九のみが陽爻で、それは碩果(せきか:大きく実った果実)を意味する。果実が地に落ちて復た芽が生える所の象である。「其道」とは、万物を生成する所の道である。「七日来復」とは、乾為天から一爻ずつ陽が減っていって全てが陰爻になり、復た新たに陽爻を生じるまで七段階の過程があることによる(乾為天→①天風姤→②天山遯→③天地否→④風地観→⑤山地剥→⑥坤為地→⑦地雷復)。雷気が往くに従って万物が発生する。また君子の勢いが昌(さか)んになれば道徳が行われる世となり、志ある者は朝廷に出て往って事を行うのが良い。それで「利有攸往」なのである。
[彖傳]
「復亨、剛反」とは、山地剥の陽爻が引っ繰り反ったのである。上卦の坤の卦徳(卦の基本的特徴)は順である。つまり天道天理に順って段々と動いて往く所であるから「動而以順行」なのである。七とは陽の発生する所の数で、これから段々と陽が長じて往く。「天地之心」は万物の生成である。
[象傳]
雷が地中に来たって居ることが「復」である。陽気は地の底へ来た所で未だ力が弱く、これを育てなければならない。そこで先王は一陽来復(いちようらいふく:陰暦十一月、冬至)の時期にあっては関門を閉ざして、商人や旅行者の往来をなくし、各人は家で静かにした。天子と雖も冬至の日には巡狩(じゅんしゅ:諸国の巡視)を罷めている。


《爻辭》
[四爻 優先][初爻]

皇武會 新年度挨拶

会長挨拶


我々皇學館武道硏究會は先月で二年目に入りました。皆様のご支援とご協力に深く感謝申し上げます。今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。
嬉しいお知らせの後に恐縮ですが、昨今我が国の世相を見ますと、内憂外患に悩まされる事ばかり思い浮かぶのではないでしょうか。しかし平和ボケという言葉が象徴する様に日本人の危機感は希薄であります。それでも近頃は国家を憂う意識を持つ方が段々と増え始めている事は喜ばしい限りであります。
我々の研究会は、小さいながらも一歩一歩勉強会活動など行ってきました。今年度は着実に成果を上げながら、社会に貢献したいと考えております。
我々の研究会には、様々な宗教、政治思想に関係している人が多くいます。又、武士道は宗教関係なく賛同できる崇高な理念であり日本人を正しい道へと導きます。皇學館武道硏究會の目的とするところの思想信念を目指すものであるならば、何ら宗教宗派・政治思想にこだわりません。各界各層に於かれましても視野を広く持ち、祖国日本の繁栄と発展を望むものならば、小事にこだわることなく、大道に立って国家社会に貢献することを第一に考えるものであります。
我々の志は以下の通りであります。
「忠孝一致・敢為邁往・捨身取仁・質実剛健」
この気魂を持ち、精神的にも成長したいと思っていらっしゃる方、ご支援並びに、ご参加のほどよろしくお願い致します。

皇學館武道硏究會会長 小松原盛太


こんにちは、東洋文化硏究會会長の中島玄人です。
この度は、皇學館武道硏究會が設立から無事に一年経過された事、心よりお慶び申し上げます。
ここ数年の間、世界中がコロナの被害を受け人との接触を避ける様になり、諸活動のオンライン化が進みました。
ポストコロナ時代。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」との言葉通りに、歴史から教訓を得た者とそうでない者の差が明るみに出る時代です。
急速に変化する時代の荒波を超えて行くには、私達も歴史から学ぶ必要があります。
漢土の四書五経の一つ易経の雷風恆にはこの様に書かれています。恒=恆
「恆は亨る。咎なし。貞に利し。往く攸有るに利し。
彖に曰く。恆は久なり。剛上りて柔下る。雷風相ひ與す。巽にして動き、剛柔皆應ず。恆。恆は亨る。咎なし。貞に利しとは、その道に久しきなり。天地の道󠄃は恒久にしてやまず。往く攸有るに利しとは、終れば則ち始まり有るなり。日月は天を得てよく久しく照らす。四時は変化して、よく久しく成󠄃る。聖人はその道を久しくして天下化成す。その恆とするところをみて、天地萬物の情󠄃見るべし。
象に曰く、雷風は、恆なり。君子以て立ちて方を易へず。」
明治の漢学者、根本通明はこの様に纏めています。
「つね」は常と恒の二つがある。「常」の方は幾万年経っても少しも変わる所が無い。しかし「恒」の方は毎日変わり続けて居るが、幾万年経っても易わらない所が有る。
恒。時代の流れに柔軟に対応しながら、志は決して変えず次の時代へと繋げて行く。
正しく日本人が持つ「道」の精神です。
皇學館武道硏究會の志の中核も武士道です。
この時代にこの理念、図らずも歴史から学び、天が味方していると感じます。
有言実行。一年目は大きな一歩です。
一年続けられたなら、二年、三年と必ず続けられます。
様々な困難を乗り越えたからこそ、今日という日を迎えられたと感じています。
心より感謝と尊敬を込めて、お祝いとさせていただきます。

東洋文化硏究會会長 中島玄人


令和4年度 役員編成

顧問    高野裕基
会長    小松原
相談役   中島
相談役代行 竹内
副会長   高野
副会長補佐 柿坂
総務    野田


会の名称、紋変更

会の名称を[皇學館武道研究会]から[皇學館武道硏究會]へと変更した。それに伴い紋を変更した。

】皇學館武道研究会の紋
】皇學館武道硏究會の紋

令和4年5月20日付