5/27(金) ䷒ 地澤臨(ちたくりん) 二爻

5/27(金) 地澤臨(ちたくりん) 二爻


【運勢】
大局的に考え、正しい判断を下せる時。
周りの期待に応える事が大切である。
思いやりの心を大切にし、根気強く相手に向き合うと良い。
邪な考えに惑わされてはいけない。
決めた道は、最後まで堅実に守る事が大切である。


【結果】
䷒◎
地澤臨(ちたくりん) 二爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 少陰][四爻 少陰]
[三爻 少陰][二爻 老陽][初爻 少陽]
《爻辭》
[二爻]


【原文】
《卦辭》
臨は元(おほ)いに亨(とほ)る。八月󠄃に至りて凶有り。
彖に曰く、臨は剛浸して長ず。說󠄁(よろこ)びて順。剛中にして應ず。大いに亨りて以て正し。天の道󠄃なり。八月に至りて凶有りとは、消すること久しからず。


《爻辭》
九二。咸臨す。吉にして利しからざることなし。
象に曰はく、咸臨す。吉にして利しからざることなしとは、未だ命に順はざるなり。


【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辭》
臨は下を見下ろすこと、臨むことである。下から陽が二つ目まできており、たいへん勢いがある。また、上から下を見下ろす余裕がある。今はとても運気が良い。しかし、八月には悪いことが起きるので、そのための備えを忘れてはならない。


《爻辭》
[王弼]
五爻が応じている。剛が勝れば柔は危うくて五は柔である。志を同じくできるものではない。もし五爻に従えば陽徳を伸ばすことが出来ない。全てが相違していれば感応するものを失う。共感を得られれば、吉である。
[東涯]
剛中の才があり、五爻が応じている。必ず信任を得る。そして民に臨めば吉、問題ない。たとえ位に見合っていても上の者の知遇を得なければ物事為し得ない。初位はまだ弱い。知られるはずもない。だから何もできない。二は位にあって五爻が応じている。必ず知られてその志を遂げるだろう。


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
上卦の坤は岸である。岸の高い所から、下の水に臨んでいる。臨は望とは違う。望は遠くを見ることで、臨は高所から下を見ることである。天子が尊い位から、下の万民を見るのが臨の卦である。一・二爻目の陽爻が段々盛んになっていく。九二は時で言えば旧暦十二月、十二支では丑の月である。次に三爻目が陽爻となれば地天泰、四爻目が陽爻となれば雷天大壮、五爻目が陽爻となれば沢天夬、上爻が陽爻となれば乾為天、初爻が陰爻となれば天風姤、二爻目が陰爻となれば天山遯、三爻目が陰爻となれば天地否となる。つまり、二爻目から数えて八ヶ月目に至って凶の卦となる。
[彖傳]
初爻目のみが陽爻の時は一陽来復で、初めて陽気の出た所の卦、地雷復である。続いて二陽になって此の臨となる。さらに三陽、四陽と長じて盛んになる。順は、心が說び行いにも現れる所で、天道に背き違う所の無い所である。剛中の九二の君子は徳があり、それに六五の天子が応じ、陰陽相和する所がある。そこで大いに亨る。明君は己を虚しくして賢人に能く応じるから何事も行われる。八ヶ月目で凶が出て来るのは、盛んなる中に予め戒めたのである。
[象傳]
地の上の高い所から下を俯瞰する。君子は思慮深くして物を教える。深く考えるのが兌の象である。教えを思うのは兌、無窮というのは坤である。萬物を生じるのに窮まりが無い。坤の地は良く兌の水を容れて、能く萬物を生じさせる。その様に上なる者が人民を能く保って往く所が尤疆である。


《爻辭》
九二の中庸の徳に、人は感じ従う所がある。 其所で何処へ往っても利の有らざることが無い。初爻、二爻と陽爻が進み、さらに三爻、四爻と段々進んで往く盛んなる所がある。
[象傳]
九二は、八月に至って凶が出ると云う運命に対して、中庸の徳を以て道徳が消えて滅びない様にして往く。命とは、天道循環する所で生じる道徳の衰えである。其れを人間の徳を以て、何処までも道徳が衰えない様にするのである。

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