7/11(月) ䷴ 風山漸(ふうざんぜん) 五爻四爻

7/11(月) 風山漸(ふうざんぜん) 五爻四爻


【運勢】
細かく目標を立て、物事を進めるのに良い時。
向上心を持ち成功者に倣うと良い。
新たな試みには障害が付き物である。
周りからの批判に屈してはいけない。
堅実に、知識と経験を積み重ねて行く事が大切である。


【結果】
䷴◎五⚪︎四
風山漸(ふうざんぜん) 五爻四爻
《卦辭》
[上爻 少陽][五爻 老陽][四爻 老陰]
[三爻 少陽][二爻 少陰][初爻 少陰]
《爻辭》
[五爻 優先][四爻]


【原文】
《卦辭》
漸は女歸いで吉。貞によろし。
彖に曰く、漸は進󠄃むなり。女歸いで吉なり。進みて位を得るは往きて功あるなり。進󠄃むに正を以てす。以て邦を正すべきなり。その位剛。中をえる。止りて巽。動いて窮まらず。
象に曰く、山上に木あるは漸。君子以て賢德にをりて風俗を善くす。


《爻辭》
[五爻 優先]
九五。鴻、陵に漸む。婦三歳孕まず。終に之に勝つことなし。吉。
象に曰く、終に之に勝つことなし、吉なりとは、願ふところを得るなり。
[四爻]
六四。鴻木に漸む。或はその桷(えだ)を得る。咎なし。
象に曰く、或はその桷(えだ)を得るとは順にして以て巽(したが)ふなり。


【解釋】
〔王弼の解釋〕
《卦辭》
漸は漸進の卦である。止まりて巽。だから適度に進む。巽に留まるから進󠄃む。だから女嫁いで吉なのである。進んで正しいものを用いる。進んで位を得るとは五爻を指す。この卦は進むことを主る。漸進して位を得る。漸はようやく済むことや、順序良く進むことを言う。上卦は木德であり、下卦は山であるから山の上に木があり、順序正しい。また上卦は長女であり、下卦は小男であり、やはり順序が守られている。人生で最も重要な儀礼の一つが婚姻であり、順序正しく進めていくことが極めて重要である。秩序正しくあることが吉である。


《爻辭》
[五爻 優先]
陵は、陸に次ぐ者なり。進みて中位を得て、三四に隔たり、其の應合を與にするを得ず。故に婦三歳まで孕まざるなり。各々正を履みて中に居り、三四久しく其の塗を塞ぐこと能はざる者なり。三歳を過ぎざれば、必ず願ふ所を得。進みて以て邦を正し、三年にして成す有り。成せば則ち道濟る。故に三歳を過ぎざるなり。
[四爻]
鴻がようやく進んで木に止まることが出来た。木の枝にとまることは水鳥にとっては安全なことではない。さらに進んで、建物の垂木にとどまれたら問題ない。


〔東涯の解釋〕
《卦辭》
漸は次順番通りに進むことである。巽は長女、進んで上に在る。進めることをゆつくりしなければならないのは、女が嫁ぐ時である。五爻が位を得て、剛が中にある。家を正し、功があるだろう。君子が仕えるときは、進󠄃むに礼を以てし、退󠄃くに義を以てする。五爻剛中の徳がある。


《爻辭》
[五爻 優先]
[四爻]


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
漸は、小さな木が次第に成長して大木になるように、順序を立てて進んで往く意である。この卦は鴻雁(こうがん)の象を取っている。雁は水鳥で、陰鳥であるから、陽に能く従う。そのため婚礼の時には、雁を以て礼を行う。即ち、女が夫に従う義を取ったのである。また臣たるものは、必ず君に従う。国に生まれた者は、皆君に仕えなければならないと云う義も示している。
[彖傳]
女の嫁入りは、速やかにするものではない。六礼といって、六つの段に分かれており、順次進んで往って婚礼が成る。また天子は天下を治めるのに、先ず我が身を正しくする。正しい所を以て、国家を正しくすることが出来る。
[象傳]
山の上に木がある。君子はこの義を用いて、賢徳ある人物を高い所に据え、賢人の徳を以て社会風俗の悪い所を能く直して行く。


《爻辭》
[五爻 優先]
[四爻]

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