7/26 (月) ䷮ 澤水困(たくすいこん)三爻初爻

【運勢】
困は苦しむことである。
助けてくれる人がだれもいない。どうにもならない状態にいる。
今は、なにもしない方が良い時である。
運勢も、循環している。まだまだ、良くならないが、諦めてはならない。


【原文】
《卦辭》
困は亨(とほ)る。貞なり。大人は吉にして咎なし。言ふ有り。信ぜられず。
彖に曰はく、困は剛、揜(おほ)はるるなり。險以て說󠄁(よろこ)ぶ。困みてその亨るところを失はず。それただ君子のみか。貞なり。大人は吉。剛中を以てなり。言有り。信ぜられずとは、口を尚(たうと)べば乃ち窮まるなり。
象に曰はく、澤に水なきは困。君子以て命を致して志を遂ぐ。


《爻辭》
〈三爻〉
六三。石に困(くる)しみ、蒺藜(しつれい)に拠る。其の宮に入り、其の妻を見ず。凶。
象に曰く、蒺藜に拠るとは、剛に乗る也。其の宮に入り、其の妻を見ずとは、不祥なるなり。
〈初爻〉
初六。臀(とん)、株木(ちゅぼく)に困(くる)しむ。幽谷(ゆうこく)に入る。三歳、観ず。
象に曰く、幽谷に入るとは、幽(くら)くして明らかならざるなり。


【解釋】
〔王弼、伊藤東涯の解釋〕
《卦辞》
困は苦しむことである。しかし、最後は苦しいながらも屈することなく困難から脱出できるだろう。
正しく生きるということは元々困難なものである。それでも正しいことを続けていかなければならない。徳のない人にはできないことである。口で立派なことを言っているだけでは駄目である。行動が伴わないと信用されない。


《爻辞》
[王弼の解釈]
〈三爻〉
石の物であり、堅にして納れざる者である。四爻のことである。三爻は陰を以て陽に居り、志武き者である。四爻
は自ら初を納れ、己を受けいれてくれない。二爻は據る所ではなく、剛の乗る所でない。上でも苦しんで石に困しみ、下には蒺藜に據る。応じるところがなく、困に在りて斯に処れば、凶である。
〈初爻〉
最も底の下にいて、沈んで、卑しく困しむ。居るに安んずる所がない。故に臀、株木に困しむという。其の応ずるに之かんと欲すれども、二、其の路を隔つ。居れば則ち株木に困しみ、進めば助けてくれる人を獲ず、必ず隱れ逃れる者である。故に幽谷に入るという。困の道爲るや、数歳を過ぎざる者である。困を以て蔵しみ、困しみ解けば乃ち出づ。故に三歳まで覿ずという。

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