1/5(水) ䷚ 山雷頤(さんらいい) 四爻

1/5(水) 山雷頤(さんらいい) 四爻


【運勢】
不用意な発言は危険である。
皆の期待を一身に背負う様な状況では、特に注意しなければならない。
言葉の力は長期に渡り影響を及ぼす。
機会をしっかりと見計らい、正しく活用出来れば、物事の成就に大きく近づくだろう。


【結果】
䷚◎
山雷頤(さんらいい) 四爻
《卦辭》
[上爻 少陽][五爻 少陰][四爻 老陰]
[三爻 少陰][二爻 少陰][初爻 少陽]
《爻辭》
[四爻]


【原文】
《卦辭》
頤は貞吉。頤を觀て自ら口實を求む。
彖に曰はく、頤は貞吉とは養正しきときは則ち吉なるなり。頤を觀るとは其の養ふ所󠄃を觀るなり。天地は万物を養ひ聖人は賢を養ひて、以て萬民に及ぼす。頤の時大なるかな。
象に曰はく、山下に雷有るは頤。君子以て言語を慎み、飲食を節󠄄す。


《爻辭》
六四。顛に頤はる。吉。虎視眈眈。其の欲逐逐。咎なし。
象に曰く、顛に頤はるるの吉は、上の施し光なるなり。


【解釋】
〔王弼の解釋〕
《卦辭》
言語飲食慎み節󠄄すべし。そのほかは言うまでもない。


《爻辭》
體、上體に屬し、居に其の位を得。而して初に應じ、上なるを以て下を養ふ。頤ふの義を得。故に顛に頤はる、吉と曰ふなり。下に交はりて以て涜すべからず。故に虎視眈眈。威にして猛からず、惡まずして嚴かなり。徳を養ひ賢に施す、何ぞ利有るべき。故に其の欲逐逐。篤實なるを尚ぶなり。此の二者を脩む。然る後に乃ち其の吉を全うするを得て咎なし。其の自ら養ふを觀れば、則ち正を履み。其の養ふ所を察れば、則ち陽を養ふ。頤爻の貴きは、斯く盛爲り。


〔東涯の解釋〕
《卦辭》
頤はおとがいである。口実は食󠄃のことである。卦全体でみると初爻と上爻に陽がある。中は四つの陰である。人のあごを象る。あごは飲食をするところ。そして身を養う。だから養いの道󠄃である。正道であれば吉。食󠄃は人を養うものである。正道でなければ最終的には禍󠄃に苦しむ。質素なものを食すのが良い。
《爻辭》


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
頤は養うと云い、「オトガヒ」と訓む。丁度人の頤(あご)の象があり、
は口を開いた貌である。人の飲食する時に、上顎が動かず下顎が動くように、上卦の艮は動かず下卦の震が上の方に上がる。飲食を以て身体を養う。不正なことを以て飲食を得てはいけないが、正しき所を以てするので吉である。自分の求める所の物の、正と不正を能く観なければいけない。口の中に入れる物を皆口實と云う。艮は身体で、震は道徳である。
[彖傳]
正しき所を以て、身体ばかりではなく、道徳を養っていけば、吉である。不正の禄を受けてはいけない。天地は万物を養い、天子は賢人を養う。そして賢人の力を用いて万民を養う。天子は自身も学問を修め賢人の徳を備えて、是を以てあまねく万民を養う方法を心掛けなければいけない。
[象傳]
山下に雷気があり、是で以て万物を養う。君子は言語を慎んで徳を育う。人と話をするにも、道に背くこと、仁に違うことを言ってはいけない。言おうとする時に、控えて稽えるのが慎むことである。口に任せて言えば、後で信用を失うことになる。又飲食を節にするのは、身を養うことである。飲食は過ぎれば害を為す。
《爻辭》

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