4/24(日) ䷬ 澤地萃(たくちすい) 初爻
【運勢】
精神的に不安定になり易い時。
細かい事を気にし過ぎてはいけない。
今は心の平穏を第一に考え、自らの本分を全うする事が大切である。
勢いに流されてはいけない。
正しさを堅く守り、視野を広げ目標を明確にすると良い。
【結果】䷬◎初
澤地萃(たくちすい) 初爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 少陽][四爻 少陽]
[三爻 少陰][二爻 少陰][初爻 老陰]
《爻辭》
[初爻]
【原文】
《卦辭》
萃(すい)は亨(とほ)る。王は有廟(ゆうびょう)に假(か)る。大人(だいじん)を見るに利(よろ)し。亨る。貞に利し。大牲(だいせい)を用ふれば吉。往く攸(ところ)有るによろし。
彖に曰く、萃は聚(じゅ)なり。順にして以て說󠄁(よろこ)ぶ。剛中にして應ず。故に聚(あつむ)るなり。「王有廟に假る」とは、孝享を致すなり。「大人を見るによろし。亨る。」とは、聚むるに正を以てするなり。「大牲を用ゐて吉。往く攸(ところ)有るによろし」とは、天命に順ふなり。其の聚むる所を觀て、天地萬物の情見るべし。
象に曰く、澤、地に上るは萃。君子以て戎器を除き、不虞を戒める。
《爻辭》
初六。孚有り終らず。乃ち亂れ乃ち萃る。もし號ぶときは一握の笑を爲す。恤ふること勿れ。往いて咎なし。
象に曰く、乃ち亂れ乃ち萃るとは、その志亂るるなり。
【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辭》
萃は集まることである。物事がうまく行く、王は宗廟に至り、人々は集まる。その中には偉大な人もういるので、賢人に遇う機会を得られる。假は至の意󠄃で『春秋左氏傳』でもそのように使われている。「六月󠄃丁亥、公大廟に假(いた)る」三つの陰が下に集まり、上は五爻に従う。内卦は柔順であり、外卦は喜びであるから、君臣が通じ合っている。祭祀は大切にすべきである。古代の王は宗廟を祭り、祭祀を嚴修することで民の心をつないでいた。
《爻辭》
應有るは四に在りて、三、之を承く。心懷きて疑を嫌ふ。故に孚有り終らざるなり。道を守ること能はず、以て至好を結び、迷ひて務めて競爭す。故に乃ち亂れ乃ち萃るなり。一握とは、小の貌なり、笑を爲すとは、懦く劣の貌なり。己は正妃と爲り、三は近きを以て寵す。もし夫の卑退に安んじ、謙にして以て自ら牧へば、則ち恤ふること勿くして、往けば咎なきなり。
〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
萃の下に亨の字があるのは間違いである。萃とは草がたくさん集まって茂っている様を言う。地の上に沢があるので草木が密集して茂るのである。王が宗廟を祭る時は全国から人々が集まり、特産品が集まってくるのである。そして、豚羊牛で祭るのが良い。そうすれば、人々の心は一つになり、何事を行うにも良い状況となる。
[彖傳]
萃は集まるの意󠄃味で、内卦は順、外卦は喜ぶ。天下の人が天子の徳を慕って集まってくるので、天子は天下の様々なものを以て宗廟を祭る。天命にしたがうというのは、☴巽の卦が内包されてゐるからで、天命とは風と關係があるのである。天子の恩沢に人々は集まるのである。
[象傳]
人々が集まってきたなら、思わぬ争いごとが起こるかもしれない。そこで油断はできず、兵器の手入れを怠ってはならぬということである。
《爻辭》