1/20(木) ䷃ 山水蒙(さんすいもう) 変爻無し

1/20(木) 山水蒙(さんすいもう) 変爻無し


【運勢】
聳え立つ山々に霧が立ち込める様に、志は高いが、先を見通せていない。
先行きも分からないのに、その道を歩み続ければ、かえって仇となり、更には己の慢心に繋がる。
初心に返り、先人の教えを受け、学びを深めると良い。


【結果】

山水蒙(さんすいもう) 変爻無し
《卦辭》
[上爻 少陽][五爻 少陰][四爻 少陰]
[三爻 少陰][二爻 少陽][初爻 少陰]
《爻辭》
[変爻無し]


【原文】
蒙は亨る。我れ童蒙に求むるにあらず。童蒙、我に求む。初筮すれば吿ぐ。再三すれば瀆(けが)る。瀆るるときは則ち吿ず。貞に利あり。
彖に曰く、蒙は山の下に險あり。險にして止まるは蒙。蒙は亨る。亨を以て行く。時に中するなり。我れ童蒙に求むるにあらず。童蒙、我に求むとは、志、應ずるなり。初筮するときは吿ぐとは、剛中を以てなり。再三するときは瀆る。瀆るるときは則ち吿げずとは、蒙を瀆すなり。蒙以て正を養ふとは聖の功なり。
象に曰く、山下に出づる泉あるは蒙。君子以て行を果たし德を育(やしな)ふ。


【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
蒙は子供や愚か者の意󠄃味である。山の下に泉があるが、山のせいで流れない。どんな子供でも継続して学べば大成できる。我とは二爻、童蒙は五爻である。五爻が二爻に学びを求めている。二爻と五爻とは応じていて、よく学べる。筮は最初には良く告げてくれるが、二回三回と繰り返せばそれは冒瀆であり、ちゃんとした答えは返ってこなくなる。


〔根本通明の解釋〕
蒙は未だ智慧が無い状態のため、師を建てるという義である。善良なるものが外から覆われており、それを取り除くには学問をもってするしかない。また教えるという象もある。天子が皇太子を教えるのが主となっている。能く教えて道徳を十分に発達させる必要がある。しかし、皇太子の方から教えを受けたいと求めなければいけないのであり、我が方から求めるのではない。先生は二爻で、童蒙は五爻である。筮は神に誠を以て物を伺い問うのであり、二度三度と占えば、初めの心が穢れてしまうため、正しい所は告げられない。
[彖傳]
山の下に河があり、進んで往けず止まる。また学問が無ければ世の中に出ることは出来ない。しかし元来亨るだけのものがあるので、覆っている包みを取り除けば良い。童蒙の方に志があり求める所があれば、それに応じて教える。もし志が穢れていれば告げない。心が潔く誠が無ければいけない。
[象傳]
山は内側に水を蓄えている。堀り鑿(うが)てば中から水が湧いてくる。人の善性は、学問を以て外側の覆いを取ることで発達してくる。これが蒙の卦である。二・三・四爻は震で、善き行いであり、遂げるという義がある。

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