11/27(土) ䷀ 乾爲天(けんゐてん)→䷬ 澤地萃(たくちすい)

11/27(土) 乾爲天(けんゐてん)→ 澤地萃(たくちすい)


【運勢】
物事を進める時は正しさを固く守り、これから得られる機会を最大限に活かす事が大切である。
初心忘れるべからず。
誠意ある行動を心掛ければ、志を同じくする仲間を得られ、何事も上手く行くだろう。


【結果】

本卦:乾爲天(けんゐてん)
之卦:澤地萃(たくちすい)
《卦辭》
[上爻 老陽][五爻 少陽][四爻 少陽]
[三爻 老陽][二爻 老陽][初爻 老陽]
《爻辭》
[上爻][三爻][二爻][初爻]


【原文】
《本卦:
乾爲天》
乾は元いに亨る、貞に利ろし。
彖に曰く、大なるかな乾の元は、萬物資りて始まる、乃ち天を統ぶ。雲行き雨施し、品物形を流く。
大いに終始を明らかにし、六位時に成る。時に六龍に乗じて以て天を御す。
乾道變化して、各おの性命を正し、大和を保合して、乃ち貞に利ろし。庶物に首出して、咸(あまね)く寧(やす)し。
象に曰く、天行は健なり。君子以て自ら彊めて息まず。


《之卦:
澤地萃》
萃(すい)は亨(とほ)る。王は有廟(ゆうびょう)に假(か)る。大人(だいじん)を見るに利(よろ)し。亨る。貞に利し。大牲(だいせい)を用ふれば吉。往く攸(ところ)有るによろし。
彖に曰く、萃は聚(じゅ)なり。順にして以て說󠄁(よろこ)ぶ。剛中にして應ず。故に聚(あつむ)るなり。「王有廟に假る」とは、孝享を致すなり。「大人を見るによろし。亨る。」とは、聚むるに正を以てするなり。「大牲を用ゐて吉。往く攸(ところ)有るによろし」とは、天命に順ふなり。其の聚むる所を觀て、天地萬物の情見るべし。
象に曰はく、澤、地に上るは萃。君子以て戎器を除き、不虞を戒める。


【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《本卦:
乾爲天》
《之卦:
澤地萃》
萃は集まることである。
物事がうまく行く、王は宗廟に至り、人々は集まる。
その中には偉大な人もういるので、賢人に遇う機会を得られる。
假は至の意󠄃で『春秋左氏傳』でもそのように使われている。
「六月󠄃丁亥、公大廟に假(いた)る」三つの陰が下に集まり、上は五爻に従う。
内卦は柔順であり、外卦は喜びであるから、君臣が通じ合っている。
祭祀は大切にすべきである。
古代の王は宗廟を祭り、祭祀を嚴修することで民の心をつないでいた。


〔根本通明の解釋〕
《本卦:
乾爲天》
《之卦:
澤地萃》
萃の下に亨の字があるのは間違いである。
萃とは草がたくさん集まって茂っている様を言う。
地の上に沢があるので草木が密集して茂るのである。
王が宗廟を祭る時は全国から人々が集まり、特産品が集まってくるのである。
そして、豚羊牛で祭るのが良い。
そうすれば、人々の心は一つになり、何事を行うにも良い状況となる。
[彖傳]
萃は集まるの意󠄃味で、内卦は順、外卦は喜ぶ。
天下の人が天子の徳を慕って集まってくるので、天子は天下の様々なものを以て宗廟を祭る。
天命にしたがうというのは、
巽の卦が内包されてゐるからで、天命とは風と關係があるのである。
天子の恩沢に人々は集まるのである。
[象傳]
人々が集まってきたなら、思わぬ争いごとが起こるかもしれない。
そこで油断はできず、兵器の手入れを怠ってはならぬということである。

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