2/24(木) ䷄ 水天需(すいてんじゆ) 四爻二爻
【運勢】
困難な問題は極まり、争いは激化し血を見る所まで至る。
渦中に居るのなら慌てず助けを待ち、周りの者は無事を祈る事が大切である。
批判に対して及び腰になってはいけない。
毅然とした対応を取る事が大切である。
【結果】䷄◎四⚪︎二
水天需(すいてんじゆ) 四爻二爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 少陽][四爻 老陰]
[三爻 少陽][二爻 老陽][初爻 少陽]
《爻辭》
[四爻 優先][二爻]
【原文】
《卦辭》
需孚有り。光に亨る。貞にして吉。大川を渉るに利し。彖に曰はく、需は須なり。險前󠄃に在るなり。剛健にして陥らず。其の義、困窮せず。需は孚有り。光に亨る。貞吉とは、天位に位して以て中正なるなり。大川を渉るに利しとは、往きて功有るなり。
象に曰はく、雲、天に上るは需。君子以て飲食宴樂す。
《爻辭》
[四爻 優先]
六四。血に需つ。穴自り出づ。
象に曰く、血に需つとは、順にして以て聽くなり。
[二爻]
九二。沙に需つ。小し言有り。終に吉。
象に曰く、沙に需つとは、衍にして中に在るなり。小し言有りと雖も、吉を以て終ふるなり。
【解釋】
〔王弼の解釋〕
《卦辭》
天位に居るとは五爻のことである。中正。そして物を待つ。之が需道である。乾德で進めば亨る。童蒙は旣に德を持つ。
《爻辭》
[四爻 優先]
凡そ血と稱する者、陰陽相傷つくる者なり。陰陽相近くして、相得ず。陽、進まんと欲すれども陰、之を塞ぐ。則ち相害なふなり。穴は、陰の路なり。坎の始に處り、穴に居る者なり。九三は、剛にして進み、四、距てること能はず。侵さ見れば則ち辟け、順にして以て命を聽く者なり。故に血に需つ、穴自り出づと曰ふなり。
[二爻]
轉じて難に近し。故に沙に需つと曰ふ。寇を致すに至らず、故に小し言有りと曰ふ。近くして難に逼らず、遠くして時に後れず。中に健を履みて居り、以て其の會を待つ。小しく言有りと雖も、吉を以て終はるなり。
〔東涯の解釋〕
《卦辭》
需は待つべきであるという卦である。下卦の陽は進もうとする。然し前には険難がある。我慢して待てば険難に陥らない。五爻が主爻である。五爻は剛中の才がある。能く待ってから進むことが出來る。心が弱い人は待つことができないで冒険して失敗し困窮する。忍耐は大切である。
《爻辭》
[五爻 優先]
[二爻]
〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
下卦の乾は三爻共に陽爻で賢人の象である。上卦の五爻目は陽爻を以て陽位にあり、明君である。しかしながら上卦の坎は水であり、天下が水に溺れる象がある。これは三四五爻目に離の卦があり、主爻となる六四の大臣が、火が物を害する様に天下の人民を苦しめている象である。其所で此の禍の元凶である大臣を、天下の賢人が撃ち拂わければならない。需と云うのは、須(ま)つと云う事である。上卦では力を盡したいと云う賢人を需(ま)ち、下卦では明君が賢人を求める所を需って居る。天子に孚が有り、賢人が国家の為に盡す時には、危険を冒してでも往く所に宜しき所がある。
[彖傳]
需は「須つ」と訓み、「待つ」とは違って、暫く控えると云う義である。険難を前に大事を行おうと思っても、速やかには行われない。天下の賢人は遠く慮る所があり、無理に川を渉って危険に陥らない。九五の天子は天位に居り、何処迄も正しく中庸である。其所で遂に孚の亨る所がある。
[象傳]
雲が天に上り十分に集まった所で雨が降る。即ち需つの象である。下に居る賢人は、時を需って居る間、飲食を以て身を養い、宴楽を以て心を養う。そして時が到れば雷の如くに進んで往くのである。
《爻辭》
[五爻 優先]
[二爻]