蠱は元いに亨る。大川を渉るに利ろし。
甲に先だつこと三日。甲に後るるに三日。彖に曰はく、蠱は剛上りて、柔は下りる。九二。母の蠱を幹す。貞にすべからず。象に曰はく、母の蠱を幹すとは、中道を得るなり。
蠱は腐敗の意󠄃味であり、腐敗を正すことが求められている。
そのためには大胆なことをしなければならない。
5月31日が甲の日であり、この日を挟む前後3日が重要である。
この間に大改革をすれば、事はうまく行き、その後に腐敗は自然と解消するであろう。
そうすれば一陽来復、また好転し始める。
二爻の意󠄃味は、五爻の母親の腐敗に二爻の子供が対処するという状況である。
ただし、子供は強く働きかけるべきではない。
母子の仲が悪くなるだけで、解決にはつながらない。
中道を大切にしなければならない。
改革を始める時、その体制の否定を公にするべきではない。
正道を歩んでいるものは、相手を否定せずとも受け入れられるだろう。