《運勢》
周りから信頼される様になり、必要とされる。
多少の負担はあるが、一つずつこなしていく事が大切である。
志に於いては、内面が大切だが、上手く統率していく為には、外面を磨く必要がある。
《原文》
大過(たいくわ)は棟(むね)撓(たわ)む。往(ゆ)くところ有るによろし。亨(とほ)る。彖(たん)に曰(い)はく、大過は大なるもの過󠄃ぐるなり。棟撓(たわ)むとは、本末弱ければなり。剛すぎて中。巽(そん)にして說󠄁(よろこ)びて行く。往くところ有るによろし。乃(すなは)ち亨る。大過の時、大なるかな。象に曰はく、澤木を滅するは大過。君子以て獨立して懼れず。世をのがれて悶(うれ)ふることなし。九四。棟隆き吉なり。它(た)あれば吝(りん)。象に曰はく、棟隆きの吉は下に撓(たわ)まざるなり。
《原文解釈》
大過は大いに過󠄃ぎることである。
二爻から五爻までの陽爻を棟木と捉え、それを初爻と上爻の両端が支えることが出来ず、撓(たわ)んでいる。
しかし、大事を成し遂げるには勢いが必要である。
四つも陽があるので、大きなことをする機は熟しているといえる。
また、下卦が☴風であり、人々は柔順である。
四爻は高い位置にある棟木である。
人に例えると、高い位にある立派な大臣である。
相性の良い庶民(初爻)に惹(ひ)かれて、下を見ると撓(たわ)んでしまうので、常に高潔な態度で振舞わなければならない。