6/16(木) ䷣ 地火明󠄃夷(ちかめいい) 五爻二爻

6/16(木) 地火明󠄃夷(ちかめいい) 五爻二爻


【運勢】‬
問題を自力で解決するのが難しい時。
今は焦らず静かに機会を待つと良い。
進むべき道は理解している。考え過ぎると、かえって的外れになってしまう。
辛い時も、変わらず正しさを守り続ける事が大切である。


【結果】
䷣◎五⚪︎二
地火明󠄃夷(ちかめいい) 五爻二爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 老陰][四爻 少陰]
[三爻 少陽][二爻 老陰][初爻 少陽]
《爻辭》
[五爻 優先][二爻]


【原文】
《卦辭》
明󠄃夷は艱貞によろし。
彖に曰く、明󠄃、地中に入るは明󠄃夷。内文明にして外柔順。以て大難を蒙る。文王これを以てす。「艱貞によろし」とは、その明󠄃を晦すなり。内艱にして能くその志を正す。箕子之を以てす。
象に曰く、明󠄃地中に入るは明󠄃夷なり。君子以て衆に莅(のぞ)みて晦を用ゐて明󠄃なり。


《爻辭》
[五爻 優先]
六五。箕子の明夷る。貞しきに利あり。
象に曰く、箕子の貞とは、明息むべからざるなり。
[二爻]
六二。明夷る。左股に夷つく。用ひて拯ふ馬壯なり、吉。
象に曰く、六二の吉は、順にして以て則あるなり。


【解釋】
〔王弼の解釋〕
《卦辭》
衆に莅むは顯明にして、百姓を蔽ひ僞る者なり。故に蒙を以て正を養ひ、明夷を以て衆に莅む。
明を内に藏めれば、乃ち明を得るなり。明を外に顯かにすれば、乃ち辟くる所なり。


《爻辭》
[五爻 優先]
最も晦きに近く、難と比しむを爲す。險なること茲くの如くよりなくして、斯の中に在り。猶ほ闇なること沒すること能はず、明なること息むべからず。正しくして危ふきを憂へず。故に貞しきに利あるなり。
[二爻]
左股を夷るとは、行きて壯んなること能はざるを示すなり。柔を以て中に居り、用て其の明を夷る。進みて類に殊ならず、退きて難に近からず。疑ひ憚ら見ず、順ひて以て則あるなり。故に用ひて馬を拯ふべきにして、壯んにして吉なり。其の翼を垂れず、然る後に乃ち免るるなり。
二爻は左の股を傷つけたとある。
これはまだ軽傷であり、幸い馬は元気なので、困難を克服できるとする。


〔東涯の解釋〕
《卦辭》
明󠄃夷は目をくらますことである。心の中では聡明で大きな徳を有しているが、外面は柔順である人、例えば文王のような人である。箕子は紂の親戚で國内にいたが、難󠄄に会い、内に志を正した。
《爻辭》
[五爻 優先][二爻]


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
明らかなるものが傷ついて夷(や)ぶる。内卦の離は明らかなるもので、外卦の坤は欲である。前の卦の火地晋の明徳が欲のために夷ぶれ亡びようとする所の卦である。
[彖傳]
明らかなるものは地の底に這入って悉く失われる。明徳を身に懐いていながら、その明徳を外に現さずに巽順にして能く仕えている。その結果、柔順なる聖人は大難を蒙る。ちょうど文王と殷の紂王の無道なる時に該当する。
[象傳]
明らかなるものが地の中に這って真っ暗に為った所が明夷である。君子は万民の上に立って晦を用いる。天子は余り世間の事を細かい所まで見るようではいけない。
《爻辭》
[五爻 優先][二爻]

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