8/11 (火) ䷗ 地雷復(ちらいふく) 二爻

‪8/11 (火) ䷗ 地雷復(ちらいふく) 二爻‬

‪【運勢】‬

‪自身の環境が大きく変化する。‬

‪不安に感じる事も多いが、心配は要らない。‬

‪進んで来た道は正しいので良い変化である。‬

‪正直で思いやりある人に付き従うと良い。‬

‪過ちをおかした時、指摘してくれるだろう。‬

【原文】
《卦辭》
復は亨(とほ)る。出入疾(つつが)なく、朋(とも)來たりて咎めなし。その道に反復す。七日にして來復す。往くところ有るによろし。

彖(たん)に曰(い)はく、複は亨(とほ)る。剛反るなり。動いて順を以て行ふ。ここを以て出入疾(つつが)なく、朋(とも)來たりて咎めなし。「その道に反復す。七日にして來復す」とは、天の行なり。「往くところ有るによろし」とは、剛長ずるなり。復はそれ天地の心を見るか。

象に曰はく、雷地中に在るは復。先王以て至日に關(せき)を閉(と)づ。商旅(しょうりょ)は行かず。后は方を省みず。

《爻辭》
六二。休復す。吉。

象に曰はく、休復の吉は以て仁に下ればなり。

【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辞》
復はかえるの意󠄃味である。

ひとつ前の䷖剝の上爻にあった陽爻が初爻に帰ったということである。

一陽来復、また盛んになろうとしている。

陰陽の運行が他の妨害を受けず、順調であるから、何か事をなすのに良い時期である。

〔王弼の爻辞〕
位を得て中に当たる。

最も初爻に近く相和し、上に陽爻がない。

だからその親を疑い、陽を仁行となす。

初爻の上に在って、初爻に付き従う。

それを仁を下すというのである。

それでも中位にいて、仁に親しみ、隣と良好である。

復の大変良いところである。

〔伊藤東涯の爻辞〕
休は美である。

この爻は複があり、柔順中正である。

初爻の剛健な賢人と親和性があり、下を志す。

これは複の美である。

人は偽りのない正直な人を友にすれば、自分の過ちを指摘してもらえる。

二爻はよく賢人に親しみ、これに順う。

すばらしいことである。

〔根本通明の解釋〕
《卦辞》
復は本の所に反(かえ)るという意である。

一年で考えれば旧暦の十一月、つまり冬至にあたる。

天の気が地の底に来ることで万物は生じる。

この卦は天の万物を生じる所に、復(ま)た立ち反った所である。

前の卦の山地剥は上九のみが陽爻で、それは碩果(せきか:大きく実った果実)を意味する。

果実が地に落ちて復た芽が生える所の象である。

「其道」とは、万物を生成する所の道である。

「七日来復」とは、乾為天から一爻ずつ陽が減っていって全てが陰爻になり、復た新たに陽爻を生じるまで七段階の過程があることによる(乾為天→①天風姤→②天山遯→③天地否→④風地観→⑤山地剥→⑥坤為地→⑦地雷復)。

雷気が往くに従って万物が発生する。

また君子の勢いが昌(さか)んになれば道徳が行われる世となり、志ある者は朝廷に出て往って事を行うのが良い。

それで「利有攸往」なのである。

[彖伝]
「復亨、剛反」とは、山地剥の陽爻が引っ繰り反ったのである。

上卦の坤の卦徳(卦の基本的特徴)は順である。

つまり天道天理に順って段々と動いて往く所であるから「動而以順行」なのである。

七とは陽の発生する所の数で、これから段々と陽が長じて往く。

「天地之心」は万物の生成である。

[象伝]
雷が地中に来たって居ることが「復」である。

陽気は地の底へ来た所で未だ力が弱く、これを育てなければならない。

そこで先王は一陽来復(いちようらいふく:陰暦十一月、冬至)の時期にあっては関門を閉ざして、商人や旅行者の往来をなくし、各人は家で静かにした。

天子と雖も冬至の日には巡狩(じゅんしゅ:諸国の巡視)を罷めている。

《爻辞》
五爻目は上卦の中を得ている。

坤は順にして厚い。

情が敦(あつ)い所に、仁が復して来るので悔が無い。

[象伝]
中庸の徳があり、自らその徳を修めて往く。

「考」は成すという義で読まなければいけない。

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