8/18(木) ䷢ 火地晋(かちしん) 五爻二爻

8/18(木) 火地晋(かちしん) 五爻二爻


【運勢】
機会に恵まれ万事順調な時。
堂々とした力強い姿勢が相手を感化させる。周りの信頼に応え、率先して取り組むと良い。
自分本位にならず、相手の考えを尊重すると良い。
互いに切磋琢磨する事で道は大きく開けるだろう。


【結果】
䷢◎五⚪︎二
火地晋(かちしん) 五爻二爻
《卦辭》
[上爻 少陽][五爻 老陰][四爻 少陽]
[三爻 少陰][二爻 老陰][初爻 少陰]
《爻辭》
[五爻 優先][二爻]


【原文】
《卦辭》
晋は康侯(しょうこう)用ゐて馬を錫(たま)ふこと蕃庶(ばんしよ)。晝日三接す。
彖に曰く、晋は進むなり。明󠄃地上に出づ。順にして大明󠄃に麗(つ)く。柔進みて上行す。是を以て康侯用ゐて馬を錫(たま)ふ蕃庶。晝日三接すなり。
象に曰く、明󠄃、地上に出づるは晋。君子以て自ら明德を照(あきらか)にす。


《爻辭》
[五爻 優先]
六五。悔い亡ぶ。失得恤(うれ)ふる勿れ。往けば吉、利しからざるなし。
象に曰く、失得恤ふる勿れとは、往きて慶び有るなり。
[二爻]
六二。晉如。愁如。貞にして吉。茲の介福を其の王母に受く。
象に曰く、茲の介福を受くとは、中正を以てなり。


【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辭》
晋は進󠄃むである。地上に日が昇り、あまねく天下を照らす象である。陰が三つ上に登って太陽に付き従っている。これは名君に人々が仕える象である。そして立派な諸侯となり、王は恩恵を賜る。三陰は柔順の徳がある。君子は德を明らかにし、天下あまねくその恩恵を受ける。


《爻辭》
[五爻 優先]
柔にして尊位を得、陰、明主と爲る。能く察を用ひず、代はらずして下任ぜらるるなり。故に位に當たらずと雖も、能く其の悔消え、失得恤ふる勿れなり。各々其れ司る有り、斯を術して以て往けば、利あらざるなきなり。
[二爻]
進みて應ずるなく、其の徳昭らかならず。故に晉如、愁如と曰ふ。中に居りて位を得、順ひて正なるを履む。以て應じて其の志を回とするなからず、晦きに處りて能く其の誠を致す者なり。德を脩むるに斯を以てすれば、幽昧なるに聞こゆ。正を得るの吉なり。故に貞にして吉と曰ふ。母とは、内に處りて德を成す者なり。鳴鶴陰に在れば、則ち其の子之に和す。誠を闇に立つれば、闇も亦た之に應ず。故に其の初、愁如たれども、貞を履みて回とせず。則ち乃ち茲の大いなる福を其の王母に受くなり。


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
上卦の離は日であり、下卦の坤は地である。つまり地上に日が初めて出た所の象である。晋は日が出て万物が進むという義である。『説文解字』に「日出萬物進也」とあるように、太陽の働きで万物は育ち伸びてゆく。二・三・四爻目に艮がある。艮は東北の間であるから、将に日が出んとする所である。康侯は、諸侯の職分が民を康(やす)んずる所にあることに由来する。諸侯は天子に朝するに三度御目通りをするので「昼日三接」という。その時に諸侯は自国の名馬を献ずる。馬十匹を献ずることを錫(たま)うという。錫という字は古くは上下の区別なく、下から上へ差上げるのにも錫うという。『書経』にも「衆錫帝」とある。これが上から下に与える意味に限られるようになるのは、始皇帝の時からである。下から上へ差上げる時には、献ずる、奉るというようになる。蕃庶は馬十匹で多いことによる。
[彖傳]
日が出て万物が段々進んで来る、即ち天子が上に在って諸侯が進んで拝謁する所の象である。明は離の卦の象である。「大明に麗(つ)く」というのは、大明=乾の卦の真ん中に陰爻が麗いて離の卦になることである。天は大明、離は明である。「柔進みて上行す」というのは、元これは真っ暗の夜の象である地火明夷の卦であったことによる。五爻目の陰爻が二爻目にあり、それが上行して五爻目まで往く象である。
[象傳]
日が地の下にある真っ暗な状態は、欲に覆われて徳が明らかにならない状態である。君子は欲を取り払って、明徳を明らかにして四方を照らす。
《爻辭》
[五爻 優先][二爻]

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