9/10(土) ䷜ 坎爲水(かんゐすい) 五爻三爻

9/10(土) 坎爲水(かんゐすい) 五爻三爻


【運勢】
困難が絶えず道を見失う時。
緊張感を持って過ごすと良い。
思い悩み立ち止まれば、問題は先送りになり、進退極まる結果となる。
運気は必ず好転する。
どんなに辛い状況でも、自分を信じて行動する事が大切である。


【結果】
䷜◎五⚪︎三
坎爲水(かんゐすい) 五爻三爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 老陽][四爻 少陰]
[三爻 老陰][二爻 少陽][初爻 少陰]
《爻辭》
[五爻 優先][三爻]


【原文】
《卦辭》
習坎は、孚(まこと)有り。維(こ)れ心亨(とほ)る。行いて尚ふること有り。
彖に曰く、習󠄃坎は重險(じゅうけん)なり。水流れて盈(み)たず。險(けん)を行いて其の信を失はず。維(こ)れ心亨るとは、乃ち剛中を以てなり。行いて尚ふること有りとは、往いて功有るなり。天の儉(けん)は升(のぼ)るべからざるなり。地の險は山川丘陵なり。王公、險を設けて以て其の國を守る。險の時と用と大なるかな。
象に曰く、水洊(しきり)に至るは、習󠄃坎。君子以て德行を常にして敎事を習󠄃ふ。


《爻辭》
[五爻 優先]
九五。坎盈たず。祗だ旣く平らかなるに、咎なし。
象に曰く、坎盈たずとは、中未だ大ならざるなり。
[三爻]
六三。來るも之くも坎坎たり。險にして且つ枕ふ。坎窞に入る。用ふることなかれ。
象に曰く、來るも之くも坎坎たりとは、終に功なきなり。


【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辭》
坎(水)は險難の卦である。それが二つも重なっているので、道を見失ったような状況である。この状況を脱するには、心に実(じつ)がなければならない。どんな辛い状況でも誠を貫き通せば、最終的には安楽の境地に達し、人に尊ばれることになる。


《爻辭》
[五爻 優先]
坎の主爲りて、應じ輔くるなく以て自ら佐くるべし。未だ能く坎を盈たざる者なり。坎の盈たざれば、則ち險の盡きず。祗、辭なり。坎の主爲りて、盡く之を平らげて咎なし。故に祗だ旣く平らかなり、咎なきと曰ふなり。旣く平らかにして乃ち咎なきを説くは、九五、未だ咎を免れざるを明らかにするなり。
[三爻]
旣に履に其の位に非ずして、而もまた兩坎の間に處り。出づれば則ち坎に之き、居れば則ちまた坎なり。故に來るも之くも坎坎たりと曰ふなり。枕は、枝へて安んぜざるの謂ふなり。出づれば則ち之くなく、處れば則ち安んずるなし。故に險にして且つ枕なりと曰ふなり。來るも之くも皆坎なり。之を用ふる所なし。徒らに勞するのみ。


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
危険なるものの上に危険なるものが重なり、険難の象である。しかし如何に危険な状況にあっても孚(まこと)を失ってはいけない。たとえ禍のために僵(たお)れても、その行いの尊ぶべき所は死後も人から称される。この孚が水から出てくるのは、潮汐は時を間違えず、月は旧暦十五日に必ず満月になる。この間違いの無い所から孚の象がある。
[彖傳]
習坎は陰を重ねたもので、これは習の字を釋(と)いたものである。水は常に流れ続け、塞がる所が無ければ、盈ちて溢れることが無い。水の流れは岩にぶつかったり、流路が屈曲したり困難な所があるが、潮が上り潮が下るという所においては間違いが無い。このように人は如何なる危険な所にあっても、如何なる苦しみに遭っても、信を失ってはいけない。信を失わず進んでゆくのが功である。二爻と五爻の陽爻は剛にして中正であり、中庸の徳を持っている。山川丘陵の険しく侵し難い所を、王公は外国からの護りに用いる。また小人が跋扈し君子が難に遭い苦しみを受ける世の中である。
[象傳]
洊(かさ)ねるという字は「再び」「仍る」と解くことができる。水は如何なる危険な所を流れても常に失わない孚がある。そこで徳の行いを常にする。教育を重ね、徳を育てなければいけない。


《爻辭》
[五爻 優先][三爻]

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