12/7(火) ䷰ 澤火革(たくかかく) 上爻
【運勢】
重要な選択を迫られた時は、自ら考え行動する事が大切である。
正しさを固く守れば、世の中が乱れ変革の時を迎えても対処出来るだろう。
予想以上に順調な事があっても、油断せず私利私欲に惑わされず堅実に進めると良い。
【結果】䷰◎上
澤火革(たくかかく) 上爻
《卦辭》
[上爻 老陰][五爻 少陽][四爻 少陽]
[三爻 少陽][二爻 少陰][初爻 少陽]
《爻辭》
[上爻]
【原文】
《卦辭》
革は已る日乃ち孚あり。元いに亨る。貞に利し。悔い亡ぶ。
彖に曰はく、革は水火相ひ息し。二女同居して、其の志相得ざるを革と曰ふ。已る日にして乃ち孚あり。革めて之れを信にす。文明にして以て說󠄁(よろこ)ぶ。大いに亨るに正を以てす。革(あらた)めて當る。其の悔い乃ち亡ぶ。天地革りて四時成る。湯武革命。天に順ひて人に應ず。革の時大なるかな。
象に曰はく、澤中に火有るは革。君子以て歷を治めて時を明󠄃にす。
《爻辭》
上六。君子は豹變す。小人は面を革む。征けば凶。貞に居れば吉。
象に曰く、君子は豹變すとは、其の文蔚たるなり。小人面はを革むとは、順にして以て君に從ふなり。
【解釋】
〔王弼の解釋〕
《卦辭》
民は常識を学ぶことを共にすることが可能であるが、変動に共に適応していくことは難しい。
共に成功を喜ぶことは出来るが、共に事業を始めることを考えるのは難しい。
だから革の道は、即日は誠なく、日が終わる時には誠がある。
誠があって元亨利貞で悔いが滅ぶのである。
日が終わるころに誠が無ければ革に当たらない。
後悔が生じるのである。
変動を生じるものである。
革めて其の悔いに当たれば、悔いを無くせる。
不合に變が生じ、変が生じるところに不合が生じる。
だから不合は革である。
息とは變を生じることである。
火は上に昇ろうとし、澤は下に降りようとする。
水と火が戦い、その後に變が生じる。
二女が同居している。
水と火が近くにあって互いに適合しない。革めるところとなり信があれば、文明の喜びである。
正しいことを履み行う。
そして改める。
天に應じ民に遵う。
大成功する正しいものである。
革めて大成功する。
必ず正しさを失ってはいけない。
《爻辭》
變の終はりに居り、變の道已に成る。君子は之に處り、能く其の文を成す。小人は成るを樂しめば、則ち面を變じて以て上に順ふなり。
命を改め制を創る。變の道已に成る。功成れば則ち事損し、事損すれば則ち爲すなし。故に居れば則ち正を得て吉なり。征けば則ち躁擾にして凶なり。
〔東涯の解釋〕
《卦辭》
革は変革である。
已日は事を終える日のことである。
澤は水である。
火と水が互いに消しあっている。
中女が下に居て、少女が上に居る。
同居して志を一緒にしない。
変革の兆候である。
内は明るく外は喜びである。
智があってよく和す。
其れで革のはじめに居て、疑いを免れないが、最後まで達成できる。
よく互いを信じることが出來、妨害や滞りがない。
その正しさを失わない。
革めて当を得ている。
悔いは亡くなろう。
非常の初めに在り、革の初めである。
人々は旧習に安んじ、疑いや讒謗が生じる。
非常の事をして、人心を察せず、軽挙妄動してはいけない。
初めは疑われるが最後には信を得て悔いはなくなる。
《爻辭》
[上爻]
〔根本通明の解釋〕
無し