1/23(日) ䷣ 地火明󠄃夷(ちかめいい) 三爻初爻

1/23(日) 地火明󠄃夷(ちかめいい) 三爻初爻


【運勢】‬
些細な事に惑わされない、芯の強さを持つと良い。
進むべき道は理解している。
考え過ぎると、かえって的外れになってしまう。
焦らず静かに機会を待ち、辛い時も正しさを守り続ければ、何事も上手く行くだろう。


【結果】
䷣◎⚪︎
地火明󠄃夷(ちかめいい) 三爻初爻
《卦辭》
[上爻 少陰][五爻 少陰][四爻 少陰]
[三爻 老陽][二爻 少陰][初爻 老陽]
《爻辭》
[三爻 優先][初爻]


【原文】
《卦辭》
明󠄃夷は艱貞によろし。
彖(たん)に曰はく、明󠄃、地中に入るは明󠄃夷。内文明にして外柔順。以て大難を蒙る。文王これを以てす。「艱貞によろし」とは、その明󠄃を晦すなり。内艱にして能くその志を正す。箕子之を以てす。
象に曰はく、明󠄃地中に入るは明󠄃夷なり。君子以て衆に莅(のぞ)みて晦を用ゐて明󠄃なり。


《爻辭》
[三爻 優先]
九三。南狩に明夷る、其の大首を得たり。疾く貞にすべからず。
象に曰く、南狩の志は、乃ち大に得るなり。
[初爻]
初九。明夷る、于に飛びて其の翼を垂る。君子于き行く、三日食はず。往く攸有れば、主人言有り。
象に曰く、君子于き行くとは、義、食はざるなり。


【解釋】
〔王弼の解釋〕
《卦辭》
衆に莅むは顯明にして、百姓を蔽ひ僞る者なり。故に蒙を以て正を養ひ、明夷を以て衆に莅む。
明を内に藏めれば、乃ち明を得るなり。明を外に顯かにすれば、乃ち辟くる所なり。


《爻辭》
[三爻 優先]
下體の上に處り、文明の極に居り。上は晦き爲るに至り、地に入るの物なり。故に其の明を夷り、以て南狩するを獲、大首を得るなり。南狩とは、其の明を發するなり。旣に其の主を誅し、將に其の民を正さんとす。民の迷ひなり。其の日固より已に久しきなり。化するに宜しく漸なるを以てすべし。正を速やかにすべからず。故に疾く貞にすべからずと曰ふ。
闇主を去るなり。
[初爻]
明夷の主、上六に在り。上六、闇きに至ると爲る者なり。初、卦の始めに處り、最も難に遠ざかるなり。難に遠ざかること甚しきに過ぎ、明夷れて遠く遯る。跡を絶ち形を匿し、軌路に由らず。故に明夷る、于に飛ぶと曰ふ。懷懼して行き、行きて敢へて顯はれず。故に其の翼を垂ると曰ふなり。義を尚びて行く。故に君子于き行くと曰ふなり。急なるを行くに志し、飢へて食ふに遑あらず。故に三日食はずと曰ふなり。類に殊なること甚しきに過ぐ。斯を以て人に適けば、人必ず之を疑ふ。故に往く攸有れば、主人言有りと曰ふ。


〔東涯の解釋〕
《卦辭》
明󠄃夷は目をくらますことである。心の中では聡明で大きな徳を有しているが、外面は柔順である人、例えば文王のような人である。箕子は紂の親戚で國内にいたが、難󠄄に会い、内に志を正した。


《爻辭》
[三爻 優先]
南の方に狩りに行き、大物を得た。
あまり急いでは失敗する。
[初爻]


〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
明らかなるものが傷ついて夷(や)ぶる。内卦の離は明らかなるもので、外卦の坤は欲である。前の卦の火地晋の明徳が欲のために夷ぶれ亡びようとする所の卦である。
[彖傳]
明らかなるものは地の底に這入って悉く失われる。明徳を身に懐いていながら、その明徳を外に現さずに巽順にして能く仕えている。その結果、柔順なる聖人は大難を蒙る。ちょうど文王と殷の紂王の無道なる時に該当する。
[象傳]
明らかなるものが地の中に這って真っ暗に為った所が明夷である。君子は万民の上に立って晦を用いる。天子は余り世間の事を細かい所まで見るようではいけない。


《爻辭》
[三爻 優先]
九三は離の卦の最後である。
離は南の象とともに、火で物を害する所があるから兵の象がある。
つまり南において狩りして大首を得るとは、ちょうど殷の紂王を伐ったことにあたる。
しかし是は堪えに堪え、抑えに抑えても、止めることが出来ないために已むを得ず撃ったのである。
[象傳]
南狩の志とは、多いに人民を得たことである。
[初爻]

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