5/15(日) ䷺ 風水渙(ふうすいかん) 四爻初爻

5/15(日) 風水渙(ふうすいかん) 四爻初爻


【運勢】
物事を整理し無駄を省くのに良い時。
精神的な余裕が無い時に、状況を打開する案を思い付く事はない。
過去のしがらみを断つ事で、新たな道が生まれる。
冷静に周りの助けを借り、積極的に取り組む事が大切である。


【結果】
䷺◎四⚪︎初
風水渙(ふうすいかん) 四爻初爻
《卦辭》
[上爻 少陽][五爻 少陽][四爻 老陰]
[三爻 少陰][二爻 少陽][初爻 老陰]
《爻辭》
[四爻 優先][初爻]


【原文】
《卦辭》
渙は、亨る。王有廟に假(いた)る。大川を涉るに利(よろ)し。貞に利(よろ)し。彖に曰く、渙は亨(とほ)る。剛來(きた)りて窮(きはまら)ず。柔、位を外に得て上同す。「王有廟に假(いた)る」とは、王乃ち中に在るなり。「大川を涉るに利(よろ)し」とは、木に乘じて功有るなり。象に曰く、風、水上を行くは渙。先王以て帝に亨して廟を立つ。


《爻辭》
[四爻 優先]
六四。其の羣を渙す。元吉。渙するとき丘なる有り。夷の思ふ所に匪ず。
象に曰く、其の羣を渙す、元吉とは、光大なるなり。
[初爻]
初六。用て拯ふ、馬壯なり。吉。
象に曰く、初六の吉は、順ふなり。

【解釋】
〔王弼、東涯の解釋〕
《卦辭》
渙とは散ること、問題が解決することである。王が散らばっている民心をまとめて、混乱を収拾し、宗廟(そうびょう)に先祖を祭り、天下を統一したことを表す。
は木であり、水の上に木があるから、舟が水に浮いている様を表すので、大きな川を渡るによいというのである。つまり大きな難題を解決できるのである。その時、常に正しさを守るべきである。


《爻辭》
[四爻 優先]
險難を踰え、位を得て巽を體し、五と志を合す。内には機密を掌り、外には命を宣化する者なり。故に能く羣の險を散らし、以て其の道を光いにす。然るに卑順に處り、自ら專らにするべからずして、自ら散らすの任を爲す。猶ほ丘墟にして匪夷の慮有り。元吉を得ると雖も、思ふ所忘るるべからざるなり。
[初爻]
渙は、散るなり。散の初に處り、乖れ散ること未だ甚しからず。故に以て遊行すべく、其の志を得て難を違るなり。危き劇に在らず、而る後に乃ち逃竄す。故に用て拯ふに馬壯んなり、吉と曰ふ。
難を觀て行き、險と爭はず。故に順なりと曰ふなり。

〔根本通明の解釋〕
《卦辭》
渙は四方の水が散じて往く所の義である。下卦の坎は季節では冬、方位では北にあたり、水は冰(こお)る。氷は陰の固まりである。二・三・四爻目は震の卦で、春の真ん中(旧暦二月)であり、その時期には雷が鳴り氷が砕ける。『詩経』には、妻を娶るなら氷の泮(と)けないうちに娶れとある。妻を娶るのは陰を迎えることだからである。よって氷の融けた後には妻を迎えない。これは古からの礼である。氷が砕けて泮けるのは、渙の字と同じ義である。普通、陽は正しい方に取り、陰は悪い方に取るが、渙は悪い物を融かし砕いて正しい所にする。小人の悪い物が摧(くじ)けて無くなり、道徳の方が亨る所となる。
[彖傳]
剛は二爻目の陽爻である。坎=水であり、能く流れて何処までも達する所があるので「不窮」という。「柔」は四爻目の陰爻であり、これが巽の主爻である。有廟を假にするとは、廟を大いに盛んにすることである。天下の人は東西南北から集まり祭りを助ける。
[象傳]
風が水上を吹くのは、ちょうど二月である。氷が融けようとする時に風が吹き、氷は皆砕けて消えてしまう。これは天下の難が解ける所の象である。そこで先王は天を祭り、廟を立て、天下の諸侯皆集まって会するのである。
《爻辭》
[四爻 優先][初爻]

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