8/25(木) ䷚ 山雷頤(さんらいい) 変爻無し
【運勢】
学びを深め、身を修めるのに良い時。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。成功者に倣い、焦らず地道に進むと良い。
互いの短所を補える関係を築くと良い。
言葉の力を正しく活用出来れば、物事の成就に大きく近づくだろう。
【結果】䷚
山雷頤(さんらいい) 変爻無し
《卦辭》
[上爻 少陽][五爻 少陰][四爻 少陰]
[三爻 少陰][二爻 少陰][初爻 少陽]
《爻辭》
[変爻無し]
【原文】
頤は貞吉。頤を觀て自ら口實を求む。彖に曰く、頤は貞吉とは養正しきときは則ち吉なるなり。頤を觀るとは其の養ふ所󠄃を觀るなり。天地は万物を養ひ聖人は賢を養ひて、以て萬民に及ぼす。頤の時大なるかな。象に曰く、山下に雷有るは頤。君子以て言語を慎み、飲食を節󠄄す。
【解釋】
〔王弼の解釋〕
言語飲食慎み節󠄄すべし。そのほかは言うまでもない。
〔東涯の解釋〕
頤はおとがいである。口実は食󠄃のことである。卦全体でみると初爻と上爻に陽がある。中は四つの陰である。人のあごを象る。あごは飲食をするところ。そして身を養う。だから養いの道󠄃である。正道であれば吉。食󠄃は人を養うものである。正道でなければ最終的には禍󠄃に苦しむ。質素なものを食すのが良い。
〔根本通明の解釋〕
頤は養うと云い、「オトガヒ」と訓む。丁度人の頤(あご)の象があり、䷚は口を開いた貌である。人の飲食する時に、上顎が動かず下顎が動くように、上卦の艮は動かず下卦の震が上の方に上がる。飲食を以て身体を養う。不正なことを以て飲食を得てはいけないが、正しき所を以てするので吉である。自分の求める所の物の、正と不正を能く観なければいけない。口の中に入れる物を皆口實と云う。艮は身体で、震は道徳である。
[彖傳]
正しき所を以て、身体ばかりではなく、道徳を養っていけば、吉である。不正の禄を受けてはいけない。天地は万物を養い、天子は賢人を養う。そして賢人の力を用いて万民を養う。天子は自身も学問を修め賢人の徳を備えて、是を以てあまねく万民を養う方法を心掛けなければいけない。
[象傳]
山下に雷気があり、是で以て万物を養う。君子は言語を慎んで徳を育う。人と話をするにも、道に背くこと、仁に違うことを言ってはいけない。言おうとする時に、控えて稽えるのが慎むことである。口に任せて言えば、後で信用を失うことになる。又飲食を節にするのは、身を養うことである。飲食は過ぎれば害を為す。