グラフの横軸は「どれだけ人間に近いか」、縦軸は「どれだけ親しみを感じるか」です。右端は「人間」で固定されています。つまりこのグラフは最初から「人間をゴールとする」設計になっています。これは証明されたことでしょうか。それとも、最初からそう決めただけでしょうか。
この問いは些細に見えますが、重要です。なぜなら「横軸の設計」が変われば、グラフの形も変わります。もし「人間をゴールに置く」という設計が恣意的だったとしたら、「谷」という現象自体が、設計の産物かもしれません。
同モデルの橫軸は「人間らしさ(〇〜一〇〇%)」と定義され、右端に人間を終點として固定す。この設計は「人間こそが存在の頂點にして完成形なり」との形而上學的公理を、實證的確認を經ることなく座標系の内部に埋め込むものである。かかる構造は、天動說が地球を宇宙の中心として前提としたると同一の認識論的誤謬を犯す。
注目すべきは、森政弘自身が同グラフを「假說」として提示したるにもかかわらず、後繼研究者群がこれを測定濟みの實證的事實として援用してきた點にある。