6/4日 ䷏ 雷地豫 上爻

豫は侯を建て師を行るによろし。彖に曰はく、豫は剛應ぜられて、志行はる。順以て動くは豫。豫は順にして以て動く。故に天地も之の如し。而るを況んや侯を建て師を行るをや。天地順を以て動く。故に日月過(あやま)らずして、四時忒(たが)はず。聖人順を以て動く。則ち刑罰清くして民服す。豫の時義大なるかな。象に曰はく、雷地を出でて、奮ふは豫。先王以て樂を作り、德を崇(たうと)び、之を上帝に殷薦して、以て祖󠄃考を配す。 上六。冥豫す。成るも渝ることあり。咎めなし。象に曰はく、冥豫上に在り。何ぞ長かるべきや。

豫はあらかじめすることや、楽しくことを意味する。

四爻のみが陽爻で、その周りを陰爻が囲んで仲良くしている。

上卦は諸侯を表し、下卦は村を表すので、兵を率いる時である。

統率するには、下の者が楽しみ喜んで馳せ参じる状況でなければならない。

そして、順調に行動すれば、罰を与えることも少なくて、民はよく治まるのである。

上爻は過剰に楽しみがあるので、人々の締まりがなくなってしまった状態である。

早く頭を切り替えるべきである。

気が緩み過ぎてしまうと、物事の善悪の判断が出来なくなってしまう。

そうなると、もう現状維持は出来ないので、このまま歓楽に溺れて凋落するか、目を覚まして心を入れ替えるかしなければならない。

今、どう転換するかで今後の運命が変わる。

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