7/ 14(水) ䷓ 風地觀(ふうちかん) 四爻初爻

【運勢】
觀は見ることを意味している。
人の行いを見て学ぶことが重要である。ただ見るだけでも十分だと、ポカンとしていては、高みを目指すことなど出来ない。
人の行いを補佐することが出来る位置に居る。全ては自身の見る姿勢にかかっている。


【原文】
《卦辭》
觀は盥(あら)ひて薦めず。孚(まこと)有りて顒若(ぎようじやく)たり。
彖(たん)に曰(い)はく、大觀上に在り。順にして巽。中正以て天下に觀らる。「觀は盥(あら)ひて薦めず。孚(まこと)有りて顒若(ぎようじやく)たり」とは、下觀て化するなり。天の神道󠄃をみて四時たがはず。聖人神道󠄃を以て敎へを設けて天下服する。
象に曰はく、風地上を行くは觀。先王以て方を省み民を觀て敎へを設く。


《爻辭》
〈四爻〉
六四。國の光を觀る。用ふるに王に賓(ひん)たるに利し。
象に曰はく、國の光を觀るとは、賓たるを尚(たっと)ぶなり。
〈初爻〉
初六。童觀す。小人は咎なし。君子は吝なり。
象に曰はく、初六の童觀は、小人です。


【解釋】
〔王弼、通解の解釋〕
《卦辞》
観は見ること、見られることである。全体として艮
の形であり、これは宗廟を表す。宗廟に物を献ずるとき、神職は手を洗う。手を洗うと今度は地上に酒を注いで神を降ろす。その時、未だ捧げものをしていないが、天下の人々は仰ぎ見るという。神は陽の存在であり、その姿は見えないが、四季が正しく順行しているさまに、神道の至誠を見るのである。偉大な人は天の神道󠄃にしたがい、制度を整えて、よく治まったのである。


《爻辞》
〔王弼の解釈〕
〈四爻〉
観の時に居て、最も尊いところに近い。国の光を観るものである。近いとこに居て、位を得ている。国儀を習い、そのことに詳しいものである。故に「用ふるに王に賓たるに利し。」という。
〈初爻〉
観る時にいて、最も朝美から遠い。陰柔で、自ら進む事ができない。手本となるところがない。幼い者が観ている。順に趣くのみ。なせるとこなくして、小人の道である。故に、小人は咎なし。君子は大観の時の処だと。

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